だに【文法-N1 Grammar】

文法-意味 grammar meaning

だに

例文

かれだに痛々いたいたしいきずっていた。
He had a wound that made me feel pain even as I looked at it.

意味
~するだけでも

用法
「だに」は助詞の一つで、「さえ」と同じ様に「~するだけでも」といった意味を表します。古い感じのする言い方。

英語even

 "~dani" is one of the particles and, similar to "sae," it means "even". It sounds old-fashioned.


文法解説【Grammar point】


だに」は万葉集(7~8世紀)のころからある助詞ですが、近世ごろには既に使用例が激減し、現代では決まった言い方として一部残っているだけで、それ以外では使われません。

現代でも残っている決まった言い方は、「~だにしない」の形で使われる場合と、以下のように「知覚」などに関する言葉に接続し、その後に感情などを述べる使い方があります。

考える、思う、想像する、聞く、見る、思い出す、口にする、etc.

1. かんがえるだにおそろろしい。
It's frightening even to think about it.

2. 想像そうぞうするだに気分きぶんわるくなる。
It makes me sick to even imagine about it.

接続  formation

 V(辞) + だに

関連文法 related grammar

例文 example sentences

・そのようなことはくちにするだにおそろしいことだ。
Such a thing is a terrible thing to even utter.

・あのような殺人犯さつじんはん身近みぢかんでいたなんて、かんがえるだにぞっとする。
It is horrifying just to think that a murderer like that lived so close to us.

・これだけの書類しょるい一人ひとりでチェックするなんて、想像そうぞうするだにとおくなる。
It is daunting to just imagine checking all these documents by myself.

・その事件じけんは、だに戦慄せんりつおぼえるようなおぞましい事件じけんであった。
The incident was so horrifying that it made one shudder to even hear about it.

・あのときのあいつの態度たいどときたら、いまでもおもだにはらつ。
I still get angry just remembering his attitude at that time.

・その少年しょうねんは、真冬まふゆ路頭ろとうあなききったそでのない衣服いふくだけをまとい、だに寒々さむざむしかった。
The boy was on the street in the middle of winter, wearing only sleeveless clothes with holes in them, and just looking at him made me cold.

明日あした再会さいかいはどれほど素晴すばらしいものになるものだろうか。そうおもだにわたしこころはずんでいくのである。
How wonderful will tomorrow's reunion be? My heart is filled with excitement at just the thought of it.

まさおき
この文法について質問がある方は下のコメント欄に書いてください。
If you have any questions about this grammar, please comment below.

-N1 文法一覧

© 2021 Hedgehog Japanese