文法-意味 grammar meaning
~ものだ / ~もんだ 【感慨/なつかしみ/憤慨】
【例文】
1:いつかお金もちになったら世界中を旅したいものだ。
Someday, if I become rich, I would like to travel all over the world.
2:子供の頃は実家の近くの川でよく遊んだもんだ。
When I was a child, I used to play on the river near my parents' house.
3:よくも部長の私に対してそんなことを言えたもんだ。
How dare you say such a thing to me, the head of the department?
【意味・用法】
①話し手自身がそのことを深く実感しながら述べる時に使われます。
②過去の習慣・状況などを思い出し、懐かしいと言う感情を込めて述べる時に使われます。一回しか起こっていない出来事に対しては使われません。
③「(可能形)もんだ」の形で、憤慨しながら相手を批判する時に使われます。
【英語】
①”~monoda/~monda" is used when the speaker states something while deeply feeling that it is.
②”~monoda/~monda" is used to recall a past habit or situation and express nostalgic feelings. It is not used for events that occurred only once.
③”V(potential-form)+monoda/monda" is used to criticize the other party in an indignant manner.
【文法解説】Grammar point 1:
「ものだ/もんだ」は話し手がそのことを深く実感しながら述べる時に使われます。例文2は例文1に比べ、話し手の「感慨深く思う、しみじみ思う」といった感情が表されています。「感心」などの良い感情だけではなく、例文3の「困ったものだ」のように悪い感情に対しても使われます。
1. そんなにつらい状況をよく耐え抜いたものだ。
I am amazed that you endured such a painful situation.
2. そんなにつらい状況をよく耐え抜いた。
I am amazed that you endured such a painful situation.
3. うちの息子はいつもテストの成績が悪くて、本当に困ったものだ。
My son has always done really poorly on tests and I really don't know what to do about it.
例文4,5のように「~たい」「~欲しい」に接続した形も使われ、これも同様に深くそう思うという話し手の気持ちが表されます。
4. ぜひ一度でいいから尊敬するあの先生にお会いしたいものです。
I would love to meet that teacher whom I respect so much just once.
5. 息子には立派な大人になって欲しいものだ。
I hope that my son can become a fine adult.
【文法解説】Grammar point 2:
また、「ものだ/もんだ」は過去の習慣などを思い出し、懐かしいという感情と共に述べる時にも使われます。例文6のように、習慣的に行っていたことや継続されていた状況に使い、例文7のように一回きりのことに対しては使われません。
6. 子供の時、誕生日にはいつも家族そろって外食したものだ。〇
When I was a child, we always ate out together as a family on my birthday.
7. 私の15歳の誕生日には、家族そろって外食したものだ。✖
For my 15th birthday, we ate out together as a family.
【文法解説】Grammar point 3:
「V(可能形)ものだ」の形で、相手の行為を強い否定の感情と共に皮肉を込めて批判する時に使わます。この意味で使われる時、動詞は常に可能形が使われます。「よく(も)」や「まぁ」と一緒に使われることが多いです。
8. よくもまぁ、そんなに毎日毎日遅刻できるもんだ。(✖遅刻するもんだ)How can you be so late every single day?
9. よくまぁ、そんな嘘ばっかりつけるもんですね。(✖つくもんだね)How can you tell all those lies?
接続 formation
V (普通形): + ものだ
イ形 (普通形): + ものだ
ナ形 (普通形): + ものだ
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~ものの
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例文 example sentences
用法①:感慨(しみじみ思う)
・息子も来月で高校卒業か。時が流れるのは早いものだ。
My son will graduate from high school next month. How quickly time flies.
・死ぬまでに一度でいいから、超高級ホテルに泊まってみたいものだ。
I would like to stay in a super luxury hotel just once before I die.
・うちの息子なんて私の言うことなんか全然聞かないんですから。本当に困ったもんですよ。
My son doesn't listen to me at all. It's a real problem.
・実際に自分で体験してみて分かったのですが、茶道というのは本当に奥が深いものですね。
As I found out through my own experience, the tea ceremony is truly a profound thing.
用法②:過去の回想(なつかしい)
・この辺りの川も昔は綺麗で、夏になると友達とよく泳ぎに来たものだ。
The river in this area used to be beautiful and I used to come here in the summer to swim with my friends.
・子供の頃はよくいたずらをして先生に怒られたものだ。
When I was a child, I used to play pranks and get scolded by my teachers.
・昔はバナナは高級な果物で、特別な日にしか食べられなかったものです。
In the past, bananas were a luxury fruit and I could only eat them on special occasions.
・私が若い時は、ちょっとしたミスをしただけで先輩に怒鳴られたものだ。
When I was young, my seniors would yell at me for making the slightest mistake.
・子供の頃は家が貧しくて、よくお腹を空かせていたものです。
When I was a child, my family was poor and I used to go hungry.
用法③:批判
・よくもまぁ育ててくれた親に対してよくそんな口が利けたもんだ。
How can you talk like that to the parents who raised you?
・よくもまぁそんな全部が全部自分の手柄かのように話せるもんだ。
How can you talk about all of that as if it's all your achievement?
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