文法-意味 grammar meaning
~ものだ / ~もんだ 【①本質/当然】
【例文】
①
A:中学生になった私の息子が、全然私の言うことを聞いてくれなくて。
My son, who is now in junior high school, doesn't listen to me at all.
B:心配しなくていいですよ。思春期の男の子は親の言うことなんか聞かないものです。
Don't worry about it. Adolescent boys don't always listen to their parents.
②人が喋っている時は黙ってきくものです。
When people are talking, you should shut up and listen.
【意味】
~のが当然だ、~のが普通だ
【用法】
①「N は~ものだ」等の形で、その「N」がどういう特徴や本質を持っているものかを、聞き手に説明する時に使われます。
②それが「マナー、常識等として当たり前だ」と言うことで、間接的に聞き手に対してその行動をとるよう(またはとらないよう)忠告するために使われます。
【英語】
①”~monoda/monda" is used in the form such as "N は ~ものだ" to explain to the listener what kind of feature or essential quality the "N" possesses.
②”~monoda/monda" is used to indirectly tell a listener to do ( or not to do ) something by saying that it is a normal thing to do as a matter of etiquette, common sense, etc.
【別の用法】
ものだ/もんだ【②感慨/なつかしみ/憤慨】
【文法解説】Grammar point 1 :
用法①:聞き手に対する説明
「~ものだ/ものです」は、「~は~ものだ」などの形で、それがどういった性質を持つものなのかを説明する形で聞き手に伝えたい場合に使われます。
用法②:聞き手への働きかけ
「~ものだ/ものです」は聞き手に対する働きかけとしても使われます。具体的には、そうするのが当然のことであると、常識やマナーを説く形で間接的に「そうしなさい」と忠告するために使われます。
また、この使い方は「当然のこと」を教えるという言い方のため、目下の者から目上の者に対して使われることは少ない。
1. 新入社員は始業時間の30分前には会社に来るものです。〇
(≒来なさい。来い。来るのが当然だ。)
New employees are expected to arrive at the office 30 minutes before the start of the workday.
2. 子供は親の言うことに聞くものだ。〇
(≒来きなさい。聞け。聞くのが当然だ。)
Children should listen to what their parents say.
一般的に当然ということを説明することで、聞き手にその行為をとるように働きかけるため、例文3のように「Nはもんだ/もんです」の「N」に「あなた」などは入らない。
3. あなたは親の言うことを聞くものだ。✖
You should listen to what their parents say.
別の形:もんだ/もんです
「もんだ/もんです」も同じ意味で使われます。「ものだ/ものです」に比べ口語的表現になります。
接続 formation
動詞・い形容詞・な形容詞の普通形非過去に接続します。
※「~ものだ/もんだ」の【当然・本質】の用法では過去の形には接続しません。
V(普通形非過去) + ものだ/もんだ
(食べるものだ/食べないものだ)
イ形(普通形非過去) + ものだ/もんだ
(おいしいものだ/おいしくないものだ)
ナ形(普通形非過去) + ものだ/もんだ
※非過去肯定の形:だ → な
(好きなものだ/好きじゃないものだ)
関連文法 related grammar
例文 example sentences
A: 先輩、悪いのでここのお会計私にも払わせてください。
Senpai, I feel bad, please let me pay for it too.
B: 大丈夫。こういう時は先輩が後輩におごるものだ。遠慮しなくていい。
It's okay. In times like these, it's the seniors who treat the juniors. Don't hesitate.
A: うちの息子は正直者で、隠し事なんてしてないと思います。
My son is an honest man and I don't think he has anything to hide.
B: それはあなたが気づいてないだけ。子供というのは親に平気で嘘をつくものだよ。
You just don't realize it. Children lie to their parents with impunity.
・本当の友人ってのは困った時に助けてくれるものだ。
A true friend is someone who helps you when you are in trouble.
・人というのは、つらい時にこそその人の本性が出てくるものだ。
A person's true nature comes out when they are going through a tough time.
・子供というのは普通はピーマンが嫌いなもんですけど、うちの子は大好きなんです。
Children usually don't like green peppers, but my son loves them.
・ただ努力すればいいというわけじゃない。努力というのは正しい方向にして初めて意味があるものだ。
It's not enough to just make an effort. Efforts are only meaningful if they are made in the right direction.
・正義というのは、置かれた立場によって変わってくるものです。
Justice is something that changes depending on the position you are in.
用法②:聞き手への忠告
・普通、待ち合わせに遅れそうなときは事前に相手に連絡するものだよ。
Normally, if you're going to be late for an appointment, you should let the other person know in advance.
・子供というのは、親の言うことを黙って聞くものだ。
Children are supposed to be silent and listen to their parents.
・相手の家に謝罪に行く時は、手土産の一つでも持っていくものだ。
When you go to the other person's house to apologize, you are supposed to bring some gift with you.
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