文法-意味 grammar meaning
N という N
【例文】
①この辺りは家という家がその地震によって倒壊しました。
All houses in this area were destroyed by that earthquake.
②特にこれといって話という話はないんですが、近くまで来たので顔を見せに来ました。
I don't have any particular story to tell you, but since I was in the neighborhood, I came to show my face.
【意味】
①全てのN、たくさんのN
②本当のN、Nと呼べるほどのN
【用法】
①「N という N」の形で前後に同じ名詞を用い、全部の「N」であるということや、あるいは「N」がたくさんあるということを強調して聞き手に伝えたい時に使われます。
②「N という N~ない」の形で否定文の中で前後に同じ名詞を用いて使われ、本当の「N」と呼べるような「N」ではない、本当の「N」と呼べるような「N」をしたことがない等と言いたい時に使われます。
【英語】
①In the form of "N toiu N," a same noun is used before and after "toiu", to emphasize to the listener that it is all "N" or that there are many "N".
②In the form of "N toiu N," a same noun is used before and after "toiu" and in a negative sentence, to emphasize to to say that it is not a real "N," or not a "N" that you could call a real "N,".
【文法解説】Grammar point :
用法①
「N という N」は、全部の「N」ということや、「N」の数が多いということを強調して言いたい時に使われます。
1. その会場は人という人で溢れかえっていた。
(≒その会場はたくさんの人で溢れかえっていた。)
The venue was overflowing with many people.
用法2:
「N という N」は、本当の「N」と呼べるような「N」ではないということを言いたい時に使われます。否定文の中で使われ、例文3のような言い方はされません。
2. 休憩という休憩はとらずに、12時間働き続けた。〇
(≒ちゃんと休憩と呼べるような休憩はとらずに、)
We worked for 12 hours straight without taking a break that could be called a break.
3. 休憩という休憩をそろそろとりましょう。✖
We worked for 12 hours straight without taking a break that could be called a break.
慣用表現 fixed expression
このページで説明している用法とは違うが、以下のような慣用的な表現も使われます。この場合は「全体」や「量が多い」ということを強調しているのではなく、今までも「今日」や「今度」と思っていたが、本当に「今日」本当に「今度」と強調するために使われます。
今日という今日は
5. 今日という今日は絶対にあいつの秘密を暴いてやる。
Today,I will definitel uncover that guy's secret.
今度という今度は
5. 今度という今度は、どんなに謝ってもあいつを許さないことにした。
This time, I decided not to forgive him, no matter how much he apologized.
接続 formation
N + という+ N
※ Nには同じ名詞を用いる。
(大人という大人、道という道)
関連文法 related grammar
例文 example sentences
用法①
・生徒という生徒がその校則の変更に対して不満をもらしていた。
All students complained about the change in the school's rules.
・道という道が封鎖され、犯人は逃げ場を失ってしまった。
All roads were blocked off, and the culprit had lost all means of escape.
・台風の接近により近くのコンビニというコンビニが閉まっていたせいで困ってしまった。
The typhoon was approaching, and all the nearby convenience stores were closed, which caused me to be in trouble.
・世の中の不運という不運を全てを集めたかのような彼の人生に誰もが同情した。
Everyone felt sympathy for his life, which seemed to be a collection of all the bad luck in the world.
・彼は就職しようと決意したものの、会社という会社に断られ自信を失っていた。
He decided to try to find a job, but was rejected by all the companies, and lost confidence in himself.
・花火会場は人という人で埋め尽くされ、もはや前に歩くのさえ困難であった。
The fireworks venue was filled with so many people that it was difficult to even walk forward anymore.
・かの有名な画家の作品という作品がこの美術館には集められている。
The museum has a large collection of works by the famous painter.
・戦争終結の知らせを聞き、町という町が祝賀ムードに包まれた。
Hearing the news of the end of the war, the town, as a whole, was in a festive mood.
・彼は日本中の山という山を登りつくした登山のエキスパートである。
He is a mountaineering expert who has climbed all mountains in Japan.
用法②
・贅沢という贅沢を人生であまりしたことがない。
I have not had many luxuries in my life that I could call luxuries
・産まれてこのかた50年、病気という病気をしたことがありません。
In the 50 years since I was born, I have never had an illness that could be called a disease.
・彼はこれまで、苦労という苦労をせずに生きてきたんだろう。
I guess he has lived his life without any real hardships that could be called hardships.
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