文法-意味 grammar meaning
~ ほど
【例文】
①昨日の夜はビールを3杯ほど飲みました。
I had about 3 beers last night.
②顔が真っ赤になるほど、恥ずかしかった。
I was so embarrassed that my face turned bright red.
【意味】
①大体~
②~ぐらい
【用法】
①「3杯ほど」のように「数詞+助数詞」に接続して使われ、その数量・期間などがおおよその数量であることを表す。
②「AほどB」の形で、「B」がどれぐらいの程度か「A」という例や比喩を出して説明するときに使われる。特に「Bの程度が甚だしい」ということを強調して言うために使われる場合が多い。
【英語】
①”hodo" is used to indicate that "~" is an approximate number.
②” hodo" is used in the form "A hodo B", to explain the degree of B by giving an example or metaphor "A". In particular, it is often used to emphasize that the degree of "B" is extremely high.
【Grammar point】
■「ぐらい」と「ほど」の違い
「ほど」は「ぐらい/くらい」に比べ硬い言い方です。
1. 日本に来て5年ほど経ちました。
(=日本に来て5年ぐらい経ちました。)
It has been about five years since I came to Japan.
2. 会場は一歩も歩けないほど混んでいた。
(=会場は一歩も歩けないぐらい混んでいた。)
The hall was so crowded that I could not walk a single step.
「ほど」が使えない場合
「ほど」は、時間の幅を表す言葉(1時間、二日間など)とは使えますが、時点を表す言葉(3時、木曜日など)とは一緒に使えません。その場合は代わりに、「ぐらい」や「ごろ」を使います。
3. 3時(ほど)ぐらいに出発します。
We will depart at about 3:00.
また、「A は B ほど~ない」や「~ば~ほど」の文型で使われる「ほど」も「ぐらい」に置き換えることはできません。
■ 用法②
「AほどB」における「A」には、例文4のように実際に起こった事実が来ることも、例文5のように比喩が来ることもあります。
4. 今日は昼ごはんを食べる時間がないほど忙しかった。
I was so busy today that I didn't have time to eat lunch.
5. 先月は死ぬほど働いた。
I worked myself to death last month.
慣用表現 fixed expressions
良く使われる慣用表現
「ほど」を使った程度の甚だしさを強調するための慣用的な表現には以下のようなものがあります。
「信じられないほど~」「びっくりするほど~」「驚くほど~」「死ぬほど~」
数量が多い時に使われる慣用表現には以下のようなものがあります。
「山ほど~」「数えきれないほど~」
また特定の慣用句に接続した以下のような表現もよく使われます。
・「耳にタコができるほど聞いた」
・「口が酸っぱくなるほど言った」
・「足が棒になるほど疲れた」
・「喉から手が出るほど欲しい」
・「顔から火がでるほど恥ずかしい」
接続 formation
用法①
[数詞+助数詞] + ほど
(3回ほど、2か月ほど、4キロほど)
用法②
V(辞/ない)/イ形/ナ形/N + ほど
(びっくりするほど~、信じられないほど~)
(痛いほどわかる、怖いほど当たる)
(異常なほど眠い、不思議なほど安い)
(山ほど食べた)
関連文法 related grammar
例文 example sentences
用法1:
・高校生の時に2週間ほど、オーストラリアでホームステイをしたことがあります。
I did a homestay in Australia for about two weeks when I was in high school.
・カーナビによると、この先10kmほど渋滞が続いているらしい。
According to the car navigation system, the traffic jam would continue for the next 10 km or so.
・彼とは2~3回ほど一緒に食事をした記憶があります。
I remember having dinner with him about two or three times.
用法2:
・あそこの店のラーメンは信じられないほどおいしい。
The ramen at that restaurant is unbelievably delicious.
・宿題を忘れていったら先生に死ぬほど怒られた。
I forgot to do my homework and the teacher got mad at me to death.
・あの先生の説明は驚くほどわかりやすい。
The teacher's explanations are amazingly easy to understand.
・紅葉の時期の京都は、歩くのが大変なほど混んでいる。
Kyoto during the autumn foliage season is so crowded that it is hard to walk around.
・あの映画に出てくる俳優はびっくりするほど演技が下手だ。
The actor in that movie are surprisingly bad at acting.
・初めて部長に褒められた時は、涙がでるほど嬉しかった。
The first time I was praised by my boss, I was so happy that I cried.
・今日は一日中歩き続けて、もう一歩もあるけないほど疲れた。
I've been walking all day and I'm so tired I can't take another step.
備考 notes
「ほど」と「くらい/ぐらい」の違い
用法①の場合においては、カジュアルな場面では「くらい/ぐらい」が主に使われ、「ほど」を使うと硬い印象があります。
しかし、用法②の場合はカジュアルな場面においても「ほど」も「くらい/ぐらい」も使われます。特に、カジュアルな場面でも、程度の甚だしいことを強調したいという話し手の意識がある場合は「ほど」のほうがよく使われます。
また、「死ぬ」といった特定の言葉は「くらい」と共起しにくいという特徴もあります。
・死ぬほど疲れた。〇
I was exhausted to death.
・死ぬぐらい疲れた。△
I was exhausted to death.
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