文法-意味 grammar meaning
V1ように V2
【例文】
明日早く起きられるように、今日は早く寝ます。
I'm going to bed early today so that I can wake up early tomorrow.
【用法】
「V1 ようにV2」は、「V2」いう行為が「V1」という何等かの事態・状態が起こることを狙ったり期待したりしてのものであることを示すために使われます。
【英語】
”V1 + youni + V2" is used to indicate that the act of V2 is intended or expected to cause some situation or state of V1 to occur.
【文法解説】Grammar point 1:
「ために」と「ように」の違い
「X ために Y」の「XようにY」どちらも目的を表すために使われますが、「X」と「Y」の主語が違う場合には「X ように Y」が使われます。
①XとYの主語が違う場合 → ように/ために
1. 子供でも食べられるように(私は)このカレーを甘めに作りました。〇
(子供でも食べられるためにこのカレーを甘く作りました。✖)
I made this curry sweet so that even children could eat it.
2. 畑の野菜が大きく育つように(私は)肥料を与えている。〇
(畑の野菜が大きく育つために、肥料を与えている。✖)
I fertilize the vegetables in the field so that they will grow bigger.
「X」と「Y」の主語が同一の場合、「X」にその主語の意志的な行為を言う場合には、「X ために Y」が使われ、そうでない場合は「X ように Y」が使われます。
具体的には、「X ように Y」の「X」に使われる動詞は、[可能形](例文4)、[ない形](例文5) が良く使われます。[辞書形] (例文6)が使われる場合でも、それは主語の意志的行為ではない場合です。
②XとYの主語が同じ場合
・Xがその主語の意志的な行為 → ために
・Xがその主語の意志的な行為じゃない → ように
Xがその主語の意志的な行為
3. 私は体重を落とすために食事の量を減らしている。〇
(私は体重を落とすように食事の量を減らしている。✖)
I send my son to a language school so that his English can improve.
Xがその主語の意志的な行為じゃない
4. 30km走れるようにトレーニングした。〇
(30km走れるためにトレーニングした。✖)
I trained myself to be able to run 30 km.
5. 忘れないようにノートにメモしました。〇
(忘れないためにノートにメモしました。✖)※3
I wrote it down in my notebook so I wouldn't forget.
6. 私は筋肉がつくように鶏肉をたくさん食べている。〇
(私は筋肉がつくために鶏肉をたくさん食べている。✖)
(私は筋肉をつけるために鶏肉をたくさん食べている。〇)
I eat a lot of chicken to make my muscles build up.
【文法解説】Grammar point 2:
・「ように」の「に」は省略されることもあります。
7. 一般の人でも分かるよう、専門用語を使わずに話す。
=分かるように
Speak without jargon so that the general public can understand.
接続 formation
V1(可能形) + ように + V2
(着られるように作る)
(読めるように書く)
V1(ない形) + ように + V2
(間違わないように書く)
(見つからないように隠す)
V1(辞書形) + ように + V2
※V1は無意志的
(止まるように設計する)
※また「V+やすい」「V+にくい」に接続する場合もある。
(食べやすいように切る)
(壊れにくいように作る)
関連文法 related grammar
例文 example sentences
V1(可能形)+ ように + V2
・後ろの席まで聞こえるように、大きな声で話してください。
Please speak loudly so that even the seats at the back of the room can hear you.
・子供でも食べられるように、このカレーはあまり辛くしませんでした。
We did not make this curry too spicy so that even children could eat it.
・小さな子でも飲めるように、この薬は甘くしてあります。
This medicine is sweetened so that even small children can take it.
・すぐに使えるように、片づけずにそこに置いたままにしています。
I leave it there, not put it away, so that it can be used right away.
・子供でもわかるように、難しい言葉を使わずに説明した。
I explained it without using difficult words so that even a child could understand it.
V1(ない形)+ ように + V2
・見つからないように、本棚の裏に隠しました。
I hid it behind a bookshelf so that it would not be found.
・間違わないように、慎重に書いてください。
Please write carefully so as not to make a mistake.
・ケガをしないように、走る前にはストレッチをしたほうがいい。
You should stretch before running so that you don't injure yourself.
・私が将来苦労しないように、両親はお金をためてくれていた。
My parents had saved money so that I would not have to struggle in the future.
・彼が道に迷わないように、事前に地図を渡しました。
I gave him a map in advance so he would not get lost.
V1(辞書形)+ ように + V2
・計画通り進むように、しっかり準備した。
We prepared well so that the project would proceed as planned.
・緊急時には自動で止まるように、設計されています。
It is designed to stop automatically in case of emergency.
・早く冷えるように、冷凍庫に缶ビールを入れた。
I put a can of beer in the freezer to cool down quickly.
備考 notes
備考1:後ろにとりたて助詞
・彼が成功するためには、我々が協力するしかない。〇
(彼が成功するようには、我々が協力するしかない。)✖
For him to succeed, we have to work together.
・遅れないためにも、早く家を出ましょう。〇
(遅れないようにも、早く家を出ましょう。)✖
To avoid being late, let's leave home early.
備考2:
・子供が野菜を食べるように、私は細かくしてハンバーグにまぜた。
(子供が野菜を食べるために、私は細かくしてハンバーグにまぜた。)✖
I shredded and mixed the vegetables into the hamburger so that the kids would eat them.
備考3:
「X ないようにY」と「ように」を否定の形と使う場合は、「X」の内容が動作主が制御できる範囲のものであると考えられる場合や、目的目的意識や積極的な実現を強調していいたい場合などは、「XないためにY」に言い換えできる場合もあります。
・ケガをしないように、運動の前にストレッチをしています。〇
I stretch before exercise to avoid injury.
・ケガをしないために、運動の前にストレッチをしています。〇
=ケガをしないようにするために、
I stretch before exercise to avoid injury.
<参考文献>
梅岡巳香・庵功雄(2000)『「ために」と「ように」に関する一考察』
茂木俊伸(2010)『目的を表す「ないために」の実態』
戦慶勝(2015)『目的を表すヨウニの構文的分布』

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