N にして
【JLPT N1 Grammar】

文法-意味 grammar meaning

N にして

例文

わたし40さいにしてはじめて飛行機ひこうきった。
At the age of 40, I flew on an airplane for the first time.

彼女かのじょ有名ゆうめいモデルにして会社経営者かいしゃけいえいしゃでもある。
I was 40 years old and flying for the first time.

さいわにして交通事故こうつうじこにはあったが軽傷けいしょうんだ。
Fortunately, I was in a car accident but escaped with only minor injuries.

意味
①~で
②~でありなおかつ~

用法
①年齢や時点を表す言葉に接続し、「その年齢/時点で」という意味を表します。特に話し手がそのことが驚くべきことだという意識がある場合に使われます。

②「A にして B」の形で、一人の人物や一つのものが「A」と「B」の二つの側面があると言いたい場合に使われます。

③特定の名詞などに接続し、その語と一緒に副詞的に使われます。

英語】 
"~ nishite" is connected to the word for age or point in time and means "at that age of ~/ at that point in time." It is used especially when the speaker thinks that the thing is surprising.

It is used in the form "A nishite B" to say that one person or one thing has two sides, "A" and also  "B."

"~ nishite" is connected to a specific noun or other word and used adverbially with that word.


文法解説】Grammar point 1:

用法①:

にして」は、主に年齢や時点を表す言葉に接続し、「Nという年齢/時点で」という意味を表す。

「で」に置き換えることも可能だが、「にして」は特にそのことが驚くべきことだという話し手の意識がある場合に使われる。

年齢

1. かれは3さいにして自転車じてんしゃれるようになった。
At the age of three, he was able to ride a bicycle.

時点

2. かれ柔道じゅうどうならはじめて2年目ねんめにして全国大会ぜんこくたいかい優勝ゆうしょうするほどつよくなった。
In his second year of learning judo, he became strong enough to win a national championship.

そのことが普通の水準に比べて早い場合にも、遅い場合にも使うことができる。前者の場合「~にして既に」「~にしてもう」、後者の場合「~にして初めて」「~にしてようやく」という形がよく使われます。

普通の水準より早い

3. かれ小学一年生しょうがくいちねんせいにしてすで常用漢字じょうようかんじすべおぼえている。
He is in the first grade of elementary school and has already memorized all the common kanji.

4. かれはその会社かいしゃはいって二日目ふつかめにしてもうめたいとっている。
He has been with that company for two days and already wants to quit.

普通の水準より遅い

5. かれは35にして初めて親元おやもとはなれて一人暮ひとりぐらしをすることになった。
He was 35 and living alone away from his parents for the first time.

6. 日本にほん年目ねんめにしてようやく日本語にほんごをちゃんと勉強べんきょうするになりました。
After five years in Japan, I finally decided to study Japanese seriously.


【文法解説】Grammar point 2:

用法②

「A にして B」の形で「A であり B でもある」という意味で、一人の人物や一つのものの二つの側面を述べるために使われます。

7.  彼女かのじょ歌手かしゅにしてあの有名ゆうめいアイドルグループのプロデューサーでもある。
She is a singer and also the producer of that famous idol group.

8. かれつく料理りょうり繊細せんさいにして大胆だいたんである。
His cooking is both delicate and bold.


【文法解説】Grammar point 3:

用法③:

■「不幸」「幸い」に接続して、そのことに対する話し手の考えを表す。

9. さいわにして先生せんせいまどガラスをったことはばれなかった。
Fortunately, the teacher did not find out that I had broken the windowpane.

■短い期間を表す特定の言葉に接続します。話し手がその時間的短さが驚くべきことであるといいたい時に使われます。

<使われる言葉>
一瞬にして、一夜にして、一晩にして、たちまちにして、

9.  その武将ぶしょう一夜いちやにしてしろきずいてみせた。
The warlord managed to build a castle in a single night.

■その他以下のような言葉も使われます。

生まれながらにして、いながらにして、往々にして、

接続  formation

名詞」に接続します。

 N  + にして

例文 example sentences

用法①

かれ日本語にほんご勉強べんきょうはじめてねんにして、JLPTのN1に合格ごうかくした。
He passed the JLPT N1 within a year of starting to study Japanese.

かれ中学生ちゅうがくせいにして大人おとな顔負かおまけの知識ちしきがある。
He is just a junior high school student, but he knows as much as an adult.

わたしはは56さいにしてはじめて海外かいがいった。
My mother, at age 56, went abroad for the first time.

・その地域ちいき高山こうざんでは10がつにして、もうゆきはじめる。
In the high mountains of that region, the snow begins to fall in October already.

30さいにして平社員ひらしゃいんのままでは、将来しょうらいれている。
At the age of 30, if he remains a regular employee, he has no hope for the future.

用法②:

かれすぐれた料理家りょうりかにして経営者けいえいしゃでもある。
He is an excellent cook and also a business owner.

かれはこの大会たいかい得点王とくてんおうにしてMVPでもある。
He was the tournament's highest scorer and also the MVP.

彼女かのじょわたし幼馴染おさななじみにしてわたし一番いちばん理解者りかいしゃでもある。
She is my childhood friend and also the person who understands me the best.

用法③:

財布さいふとしてしまったが、さいわにしてすぐにつかった。
I dropped my wallet, but fortunately it was quickly found.

自由じゆう平等びょうどうというのは、だれもがまれながらにしてっている権利けんりである。
Freedom and equality are the birthright of everyone.

かれ不幸ふこうにしておさなとき事故じこあし不自由ふじゆうになってしまった。
He unfortunately had an accident when he was very young that left him crippled.

一晩ひとばんにして1m以上いじょうゆきもりました。
More than one meter of snow accumulated in just one night.

備考 others

その他①

「~にして」は「でさえも」という意味で使われる場合もあります。

・この問題もんだい数学者すうがくしゃかれにして簡単かんたんにはけない問題もんだいである。
(≒数学者の彼でさえも~)
This problem is not an easy one to solve, even for him, a mathematician.

その他②

「~にして」は「なのに」という意味で使われる場合もあります。

・あの2代目だいめ社長しゃちょう社長しゃちょうにして経営けいえいの「け」のらない。
(≒社長なのに~)
That second president is a president but doesn't even know the basics of management.

まさおき
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