～ うちに
《文法-N3 Grammar》

詳しい文法解説  grammar point

▷ 用法①

「～うちに」の後ろには話し手が「すべきだと考えている行為」を述べます。その間にしないと、それをするチャンスを逃したり、何等かの不利益が生じる場面で使われます。

動詞は「V+ている/V+ない」の形が使われ、「V+ている」は「その状態が続いている間に」という意味で、「V+ない」は「Vという変化が起こる前に」という意味で使われます。

過去のことを述べる場合でも「V+た/ていた/なかった」など「た」は使いません。

▷ 用法②

後ろには、「徐々に起きる変化/いつの間にか起きる変化」などを述べます。

▷ 「うちに」と「前に」の違い

「V（ない）+うちに」は「V（辞）+前に」に言い換えることもできます。

接続  formation

用法１：

 V（ている/ない） ＋ うちに
※「ある、いる」などの存在を表す動詞は辞書形で接続する。

イ形 / ナ形 / Nの  + うちに

用法２：

 V（ている/ない/辞） ＋ うちに

用法３：

 N の / V（ない）うちに
（一瞬のうちに、〇〇分経たないうちに）
※「朝も早いうちに」などの慣用表現もある。

関連文法  related grammar

例文  example sentences

用法①：

・若わかいうちにたくさん勉強べんきょうしておいた方ほうがいい。
You should study a lot while you are young.

・上司じょうしが怒おこり出ださないうちに、さっさと家いえに帰かえろう。
Let's get home quickly before my boss gets angry.

・夕方ゆうがたから雨あめが降ふるそうなので、晴はれているうちに洗濯物せんたくものを干ほそう。
I heard it's supposed to rain in the evening, so let's hang the laundry while it's sunny.

・トイレットペーパーが無なくならないうちに、次つぎのを補充ほじゅうしてください。
Before you run out of toilet paper, refill the next one.

用法②：

・彼かれと付つき合あっているうちに、だんだん彼かれの性格せいかくが分わかってきた。
As I went out with him, I gradually learned more and more about his personality.

・日本語にほんごを使つかっているうちに、会話かいわが上手じょうずになってきた気きがする。
I feel like I'm becoming better at speaking Japanese as I use it.

・今いまはつらくても、時間じかんが経たつうちに忘わすれてしまうでしょう。
It may be hard now, but you will forget it as time passes.

・ダラダラしているうちに、時間じかんが過すぎてしまった。
Time went by while I was being lazy.

用法③：

・その占うらない師しは一瞬いっしゅんのうちに、彼かれの性格せいかくを見抜みぬいた。
In an instant, the fortuneteller saw through his character.

・その天才少年てんさいしょうねんは２～３分ぷんのうちにその複雑ふくざつな数学すうがくの問題もんだいを解といてしまった。
The genius boy solved that complicated math problem in a matter of two or three minutes.

・10分ぷんもたたないうちに、彼かれは飽あきてしまった。
Within ten minutes, he got bored.

・彼女かのじょは毎日まいにち朝あさも早はやいうちに起おきて子供達こどもたちの弁当べんとうを作つくっている。
She gets up early in the morning every day to make bento lunches for her children.

＜参考文献＞
・丹羽,哲也（2023,24）『時間関係を表す「アイダニ」「アイダ」「ウチニ」「ウチ」（上）（下）』

まさおき

この文法について質問がある方は下のコメント欄に書いてください。
If you have any questions about this grammar, please comment below.